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2010年01月

誰かと話していたくて
誰かに話されていたくて
静かな部屋は好きで
静かな部屋は悲しくて
眠りに落ちても、この矛盾は
夢の中に現れる

温かい色 冷たい色
楽しい色 悲しい色
やさしい音色
いつも感情の音色を聴いて
描く色は素直に、正直でありたい

神さまは、だれも独りぼっちにならないように
地球をまるく創ったんだ
どこかの街で見かけた一文が、今も頭の中を駆け巡る
明るい場所では光を数えて歩き、
届かない場所も等しく呼吸をしている
それは変わらないこと

辛いと感じる現実
それはそれ、ひとつのものでしかない
辛いと感じる現実
それだけを考える必要はない
ただただ、明るい事だけを考えてみる
考えられるだけのありったけを
誰かに言えるなら言っても良い
憂いは人や何かを介し、
優しさへと変わる

寝っ転がって空を見ていた
寝っ転がって月を見ていた
ごつごつと硬くあたるコンクリートの上で
潮の匂いがする
満ち引きを繰り返す波の音が聴こえる
いつしか、絡まった紐が解けるように眠りへ
飲みかけの缶ビールは汗をかいて